ABOUT
CT検査とは
CTとは、コンピュータ断層撮影装置の略で、X線を360°多方向から照射し、体の断面を画像化する高度な検査方法です。短時間で通常のレントゲン検査では見つけにくい細かい部分まで検査できるため、より詳細な診断が可能になります。
内臓、骨、血管の異常や病変の発見、確認に用いられ、特に腫瘍の早期発見や転移の有無を把握するために優れた効果を発揮します。また、血管の走行や隣接する臓器との位置関係などを把握することができ、より具体的な手術計画の作製に役立ちます。

CASE
CT検査が適応となるケース
- 椎間板ヘルニア:ヘルニアの部位の検出や、ヘルニア以外の診断に用います。椎間板ヘルニアの場合は手術計画の作成に有用です。
- 胸部・腹部腫瘍:腫瘍の広がり(浸潤や転移)の評価に使用します。腫瘍によってはCT検査で診断できるものもあります。手術計画の作成やレントゲンで評価できない小さな病変(1mm)を検出することに優れています。
- 門脈体循環シャント:先天性の血管異常であり、発見されれば確定診断となります。
- 歯根膿瘍:見た目では評価できない病変の検出に有用です。
- 鼻腔疾患:歯根膿瘍の他に、鼻腔内腫瘍、感染、異物などの鑑別に有用です。
- 尿管結石:結石の位置、数を正確に把握するのに非常に有用です。また、尿の排泄を見ることで腎臓の機能を推測することも可能です。
FLOW
CT検査の流れ
- 予約:当院にお電話いただき、CT検査の予約をお願いします。
- 事前準備:絶食などの事前準備を行います。詳細は事前にご案内いたします。
- 検査当日:当日の朝に来院いただき、最終的な検査説明の上、同意書に署名していただきお預かりとなります。
- 麻酔:動物が動かないように、全身麻酔を施します。
- CT撮影:撮影時間は15〜30分程度です。
- 画像解析:撮影した画像を専門の獣医師が解析し、診断結果をまとめます(解析に時間がかかるため、後日説明になることがあります)。
- 退院:全身麻酔がしっかり覚めていたら、検査当日の夕方〜夜に退院可能です。
- 結果説明:診断結果と今後の治療方針について、飼い主様にご説明いたします。
CASE INTRODUCTION
画像検査の症例紹介について
CT検査の症例をご紹介いただく場合には、まず当院へお電話にてご連絡をお願いいたします。
内容をお伺いし、ご予約日を確定いたします。