リハビリテーション科のご案内
当院ではリハビリテーションにも力を注いでいます。術後では早期から適切なリハビリを行うことによって、痛みを和らげ機能回復を早める手助けになります。また、術後だけでなく慢性関節炎などの慢性疾患に対してリハビリを行うことにより、運動機能低下のスピードを緩やかにすることができます。更には、加齢による運動機能低下の防止などの身体の負担を軽減することで、生活の質の改善や維持にも効果的です。

痛みがあれば、痛みに対するケアを行い、その子の運動レベルに合わせたリハビリメニューを組ませていただきます。生活の質の改善や維持に効果的です。

手術後、早期から適切なリハビリを行うことで機能回復を早める手助けになります。病院でできるリハビリメニューから自宅でのリハビリまでサポートいたします。

ますは飼い主さんと目標を決めます。食事量、生活習慣を見直し、足腰に対する負担が大きければ、水中トレッドミルで浮力を利用した歩行を検討します。
リハビリの1日の流れ
- 来院・お預かり
- リハビリ
- お迎え(16:00〜18:30)
お預かりをしてお昼の間にリハビリを行います。午後の診察時間内でのお迎えでお話いたします。
完全予約制になります。詳しくはスタッフまでお問い合わせください。
※実際にリハビリを行う時間は午後になります。ご了承ください。
専門講師のご紹介
リハビリテーションを専門とする獣医師から、各症例に対してどのようなリハビリを行うのが最適なのか、都度適切なアドバイスをいただいています。
病気や高齢だからと諦めず、動物たちがより快適に暮らせるようなノウハウを学び、日々のリハビリテーションに活かしています。

小笠原 茂里人(おがさわら もりと) / 獣医師
◇出身:大阪府
◇卒業学校:北里大学 卒業
◇資格:獣医師・C.C.R.P(米国Certified Canine Rehabilitation Practitioner:2007年取得)
◇経歴:2006年にテネシー大学のCCRPコースを修了し、2007年に認定取得。動物リハビリテーションの臨床に携わり、理学療法をより深く学ぶ必要を感じ、リハビリテーション医学会や理学療法士学会の学術集会に参加、発表を行ってきた。現在は日本における動物リハビリテーションの普及と同分野における理学療法士の活躍の場を広める活動に取り組んでいる。
リハビリテーションについて
リハビリテーションの利点
- 痛み、腫れ、炎症を和らげる
- 骨、筋肉、靭帯の萎縮の軽減、予防
- 筋力、関節可動域、持久力、能力を改善または向上、維持させる
- 動物と飼い主の関係を深める
- 医薬品の必要量を減らすことができる
リハビリを行う疾患の例
- 整形疾患:骨折、膝蓋骨脱臼、大腿骨頭壊死症、十字靭帯断裂症、変性性関節症
- 神経疾患:椎間板ヘルニア、馬尾症候群、ウォブラー症候群
- 老齢動物の運動機能低下の防止
ポイント
再生医療も併用して治療できる疾患もございます。(椎間板ヘルニアなど)
詳しくはこちらをご覧ください。

当院で行っているリハビリ
当院では様々なリハビリを取り入れており、その子の症状にあった方法をご提案しています。
陸上リハビリ
マッサージやストレッチ、日常動作訓練を行います。
緊張した筋肉をマッサージしたり、関節をストレッチしていくことでより筋肉や関節を使いやすくして行きます。
- リラックス、家族とのスキンシップの促進
- 筋肉や腱の萎縮の防止
- 関節の柔軟性向上
- 筋肉の血行の改善、柔軟性の向上

レーザー療法
患部に当てることで、血行や細胞の活性化を促し、炎症や痛みを緩和します。
- 疼痛の緩和、筋肉の緊張や凝りをほぐす
- 創傷治癒を促進

水治療法
水泳や水中トレッドミル
水中での歩行により、歩行機能の改善をはかります。

アジリティ
バランスディスクやカラーコーンを用いて、筋肉をトレーニングし、しなやかな歩行に導きます。

干渉波
傷ついた組織の修復を早め、損傷部の治癒を促進します。

EMS(筋電気刺激療法)
電気によって筋収縮を行い、筋委縮を防ぎます。

私たちが担当しております

青山 由佳

伊藤 瑞紀

大橋 紗麗奈
◇一言コメント:「いつまでも元気に楽しく歩く!」を合言葉に、可能な限り「寝たきり」にならないように目指します。「寝たきり」になったとしても、可能な限り苦痛を和らげる治療や指導を行っていきます。
病気や高齢だからと諦めず、より快適に暮らせるように、動物リハビリテーション医療を提供します。